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2010-12-08

誉田哲也『世界でいちばん長い写真』光文社

この本を読もうと思ったのは、あるブログの記事を読んだためです。その記事を読んで私はあるCMを連想しました、というか、そのCMを見たときに感じたことを連想しました。そのCMで行われている一人セッションは、多分、その技術ができるまでは簡単にはできなかったことで、そういったことをやりたいという想いを過去に抱えた人たちがいたとしても、形にできる技術がなかったり知らなかったりしたためにその想い自体に気づくことができなかったかもしれなくて、自分の外にあるものを知ることで、自分の中にある可能性や想いに気づくという出会いのことが気になって読んでみました。

「まさかお前が、ああいうことで、泣いて悔しがるとは思わなかったよ」(p.110)

このお話しは主人公である少年の変化に焦点があたっていると思うのですが、私が気になったのは、彼の従姉のことでした。従姉さんは彼が世界一長い写真を撮る手助けをしていくのですが、メインの記述には描かれていないところで彼女の表情や考えや想いが気になって、手伝う中で彼の成長を通して自分自身の人生を考え直している視線が含まれているように感じられてとても気になりました。

「三六〇度、すべてが素晴らしい風景なんて、そうそうあるもんじゃない。だったら三六〇度、ぐるっと素晴らしい風景に、してしまえばいい。」(p.198)

これは世界一長い写真を撮れるカメラを作った人のセリフですが、『セクシーボイス・アンド・ロボ』というドラマの中で浅丘ルリ子さん演じるスパイのボスがどういう仕事が自分らしいかじゃなくて、どんな仕事でもどうやるかによって自分らしさが決まる、みたいなセリフを言っていましたが、従姉のお姉さんも、男の子の撮影を通してそんなことを考えたり確認したりしたんじゃないのかな、と思ったりします。勘だけど。

「誰を喜ばしたいか。その、喜ばしたい人の顔が浮かべば、それが正解だよ。」(p.274)

何をしても、どんな仕事をしていても、人を喜ばすようにしているとしたら、それが自分らしいということになるのかな、と思いました。

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今日は、夕方から友人の貸してくれた「とりぱん」を 読み続け、目がショボショボ。 コタツにこもって、ずーっとマンガを読んでいると、 「私って、ほんとに役立たず」感いっぱい。 冬の夕方の物侘しさと相まって、とっても自虐的な 快感でございます。でも、面白いな~、「とりぱん」。 でも、書くレビューは、全然違う本についてです。(何でやねん!)... [続きを読む]

コメント

こんばんは♪TBと感想を、どうもありがとうございます。「自分の外にあるものを知ることで、自分の中にある可能性や想いに気づく」という視点は、とても素敵ですよね。昔にはなかったたくさんの技術や道具が、人の可能性を広げていく。そう思うと、何だか未来が明るい気がします。「出会う」って、ほんとに不思議なことですね。

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